建物調査とは、建築工事、造成工事、解体工事などを対象とする工事現場の周辺にある近隣の家屋や構築物の現況調査を行う近隣家屋調査と、沈下や傾きが起こっている家屋や工作物の現状を把握する現状家屋調査です。
近年では、民間企業の工事でも実施されることがごく一般的になってきています。背景には、工事を起因とする家屋や構築物などに関するトラブルが後を絶たないことが大きな要因だといえます。建物調査は、第三者である民間の調査会社が立場の違う双方に判断する為の資料(ものさし)を作っておくことが必要です。
調査の範囲(近隣家屋調査の場合)
工事の規模にもよりますが、小規模工事の場合は工事現場に隣接する家屋が対象となります。
中規模・大規模工事については、大型車両の搬入搬出経路や掘削する深度などによって異なります。
調査の範囲(沈下や傾きの場合)
周辺の公共物を基準に測定しますので、前面道路と該当敷地の家屋や工作物が対象となります。
調査項目
当社ではプライバシ-保護の為、家屋内部の調査や写真撮影を実施しないケ-スもありますが、基本的には調査結果を全て写真でも残しております。
- 家屋の全景
- 内壁の傾斜状況
- 室内のレベル確認
- 室内の亀裂確認
- 室内の隙間確認
- 雨漏り調査
- 外壁の亀裂・浮き調査
- 基礎の亀裂調査
- 土間の亀裂・浮き調査
- シ-リングの劣化調査
- ロケーション調査
- 建具の開閉確認
- その他対象物件に合わせた調査など
業務の流れ
依頼者
(1)対象家屋所有者への挨拶と調査日時の決定
(2)平面図・立面図の作成
(3)建物内部の調査
(4)建物外部の調査⑤ロケーション調査
(5)ロケーション調査
報告書作成
確定日付
成果品提出と説明